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泉美木蘭
2016.10.10 03:15

産経新聞の発狂ぶりが凄い

産経新聞の発狂ぶりがすごい。

今朝の一面で、《「ガラス細工」の皇室典範》という大見出し。
皇室典範を改正するならどれだけ複雑で難解なことをやり遂げ
なければならないか、しかも条文ひとつ変えるだけで、関連法も
こんなに変更しなければならず、膨大な作業になるぞ!
称号はどうなる!? 生計はどうなる!? 家はどうなる!?
うわーっ、こんなことに手をつけるなんて気が狂いそうだああああ!

・・・と、安保関連法案の際とは完全に真逆の方向でキャンペーンを
展開している。 

『ガラス細工の皇室典範』って、考えた人はもう得意満面なんだろうな。
「この美しい見出しを見てよ!」って感じで、産経新聞のロゴの真下、
一面上段中央に横位置にレイアウトして、二つ折りにしてもスッと目に
入るように工夫されている。

さらに凄いのが四面。
全面使って「秋の譲位反対キャンペーン」をやっているのだけど、
なんでこの新聞、いまだに伊藤博文が現職の大臣かのような扱いを
しているんだ?

明治時代にタイムスリップしたみたいな見出しの踊る紙面づくりに唖然。

《伊藤博文は譲位容認案一蹴》
《院政による皇統危機を懸念》
《GHQも退位認めず》

って、もしもーし、世は平成ですよ?

読んでみると、伊藤博文、井上毅、GHQらが、譲位も退位も認めな
かったという議論を細かく紹介しているんだけど、すでに論破されて
いるような「その時代の事情」の上での話ばかりだ。

「野心的な天皇が出ては困る」「天皇に私なし、すべてが公事」とか、
当時の発言を紹介する形で、今上陛下を罵っているのだからもう
最低最悪!
野心に燃えて、すべてが私事になってるのはお前らのほうだよ!
一般国民は、誰もそんな目で天皇陛下を見ていないのに、
存在しない敵を作って、ここまで発狂するなんて、カルトそのものだ。
生理的な気色の悪さを感じる。
そして、これをまたTK田TN泰が瞳孔らんらんとさせながらYoutube
で紹介しまくるんでしょ?
ぞっとする。気が狂ってるよ。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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